奄美 ルアー釣行 2日目 1216
本格始動の2日目。
ガイドの山本さんとともに
朝7時に山本さんと合流。
生憎強い北風が吹いているので、風裏を探しながらの釣りになる。
最初は、ワンドと岬で形成される海岸を打っていく。
使用タックルは、スラッシュボイル806UL。これにソアレbb2000、PE0.3号をセット。
山本さん曰く、トップでヒラアジ類、チヌが出るとのこと。
7gのポッパーをセットし、浅いところ、ブレイクの先を打っていく。
奄美の海岸というと、リーフに囲まれた白い砂浜をイメージするかもしれないが、それは北部~西部の外洋に面した海岸線にのみ見られる。
南部、加計呂麻島と海峡を挟む海岸線は、リアス式になっており、海岸線のすぐ近くまで山が迫る。
そのため、ブレイクの向こう側は急激に落ち込んでいる。
満潮時には浅瀬でチヌやヒラアジが捕食活動を行うことがある。
干潮時にはブレイクを打つのが容易になり、より攻めやすい。
基本的に膝くらいまで立ち込んで釣りをするが、水温は高く、そこまで寒さを感じない。
水につかりながら、岬を一周する形で打っていく。
なかなかアタリは出ないが、浅瀬でボイルが見られた。
小さな流れ込みの延長線上、深くなっているだろう場所にルアーを投入。
すると、水面が割れる。
次の誘いで乗った。強い引きでロッドを曲げてくれる。
上がったのは30cm強のオニヒラアジ。黄色いひれが美しい。
相変わらずの外カメラ故障によりナルシストな写真
山本さんに撮って頂いた
このサイズのガラ(メッキ)は、関東ではなかなかお目にかかれない。
ウルトラライトタックルで相手をするには面白いターゲットだ。
やっと本命が釣れ、一安心。
が、後が続かず、ポイントを移動することにした。
ポイント移動
次も同様のポイント。昼前で潮位が下がっていて、ブレイクの近くまでエントリーできた。
はじめは先ほどと同様、ポッパーで探っていくが、反応がない。
そこで、5gほどのスプーンに変え、ボトム付近を探っていくことに。
溶岩質の岩礁で形成される根は、根掛かりが怖いので、基本的にボトムを取らずに探っていく。
すると、すぐにヒット。根に潜ろうとする引きはヤミハタだった。
奄美でよく釣れるハタは2種類いて、一方がこのヤミハタで、内湾に生息する。
そしてもう1種類はカンモンハタで、こちらはリーフなどの外洋に面した海に多い。
前回遠征で釣ったカンモンハタ
同じポイントで立て続けにヤミハタをゲットするが、たまに根に潜られる。
こういう時は、ロッドを立て、テンションを掛けず、緩めずの状態で待つ。
動いた瞬間にゴリ巻きし、根から引きずり出すのだ。
これもまた、シーバスタックルでやればとるに足らない相手だが、ULタックルではスリリングだ。
沖の根ではなく、ブレイクライン沿いに居着いているようで、ヒトヒロ取ったリーダーの上で根ずれを起こしラインブレイクすることもあった。
一通り楽しんだ後、風が強くなったので移動することに。
その後はトップにたまに反応があるが乗らない場面が多く、南部西端の外洋に面したポイントへ移動。
さらに移動
相変わらずの強風に加え、大雨も降りだした。
さすがに寒くなってきたが、気力で粘る。
ランガンしていくと、白い砂浜にゴロタが混じるように。
一か所突き出た岬状の磯に立ち、シーバスタックルを手にミノーを投げる。
すると、水面直下で派手なバイト。
すぐにフックアウトしたが、おそらくダツだろう。
ダツでもいいから遊んでもらおうと、時折水面下できらめく銀色の魚体に向かいキャストする。
が、明らかにダツのそれとは違う、重量感のある強い引き。
点在する根に潜られるとひとたまりもないので、湾奥シーバスではありえないほどドラグを締め、ファイト。
それでも糸を出す強い引きの正体は、青いヒレが美しいカスミアジだ。
なんとか足元まで寄せたが、足元の根に潜ろうと抵抗する。
一段足場を降り、何とか抜き上げに成功した。
よっしゃ。思わず叫んでいた。
サイズは40cmほどだが、とてもうれしい一匹だった。
テトラ帯でハタを釣っていた山本さんが駆けつけ、写真を撮ってくれた。
会心の一匹に、手の震えが止まらない。
強い達成感がこみ上げる中、次の一匹を狙う。
その後はヒラアジのバイトはなく、南国風模様を纏ったデカエソが釣れたのみだった。
漁港すぐ隣でエギングをしていた父のエギに、ダツ・カスミアジがチェイスしてきたらしい。
トップに切り替えたが、バイトすることはなかったようだ。
冷たい雨に打たれた体をカーエアコンで癒しながら、夕マズメを打つためにポイント移動。
夕マズメ
かなり浅い場所だが、夕マズメになるとヒラアジがトップで出るとのこと。
ULタックルにポッパーをセットし、打っていく。
しばらくすると、父のポッパーに出た。25cmほどのギンガメだろうか、強引にファイトし過ぎ、取り込みでまさかのフックアウト。
その際跳んだルアーが頭上の木に引っかかるというおまけつき。
強引にファイトし過ぎだ、父上よ。
手本を見せてやろうとばかりに、トップで出す。
浅瀬でネズレの心配がないため、魚の引きを楽しみながら慎重にファイト。
足元まで寄せると、フックが1本外れる感触がロッドを通じて伝わる。
嫌な予感がした次の瞬間、まさかのフックアウト。
魚の姿は見えていたのに。
血は争えないものだ。
この後は派手なミスバイトがあったのみで、2日目終了。
天候に悩まされながらも、満足のいく釣行となった。
ナイトアジングも、爆風のせいで断念することとなった。
夜は”ばんめしや”さんにお邪魔し、カスミアジやヤミハタ、カンモンハタを料理していただいた。
どれもなかなか食べられるものではない上にとてもおいしかった。