とある2年目の釣り備忘録

ホーム千葉→愛知。ソルトルアーメインで、ライトゲーム・シーバスをやります。たまに遠征記

固執しないこと1023

思いもよらない釣果を手にできた台風一過でした。

 
台風で被害を受けた方々の一日も早い復旧・回復をお祈りします。
 
10/23
 
10月も下旬だというのに、季節外れな台風がやってきた。
 
秋雨前線を刺激し、大量の雨を東京湾に注いだ。
 
各地で被害が発生し、南房の港にも大きな損害を与えたようだ。
 
未明、僕の家も強風に脅かされ、ここ数年で一番の風が吹いた。
 
朝、家から見える東京湾は大荒れ。大潮の満潮付近と台風接近が重なったため、堤防の高さと水面が同調していた。
 
さすがに朝一番での釣行は命が惜しいため断念。
 
 
10時ごろ、「台風で何か打ち上げられていないか見てくる」と、なぜかロ度片手に家を出た。
 
ところが、砂浜を歩けど生物が打ち上げられている姿は確認できなかった。
 
 
当初の目的を早々あきらめ、いつものポイントへ。
 
堤防に立つ。ライフジャケットを着けていても感じる死への恐怖。
 
爆風と高波であまりにも危険だ。風の当たらない河口部に移動する。
 
 
今回の台風は風だけでなく雨ももたらしたため、河口部は茶色い濁流状態。
 
下げ時間と重なっていたため、大量の水が海へと注いでいた。
 
こういったシチュエーションで釣りをするのは初めてだったので、どうするかわからなかった。
 
そもそもシーバスhがいるのか、この濁りで食ってくるのか。
 
ともあれ、ルアーを投げなければ釣果は得られない。
 
買っておきながら、デイゲームでは釣れる気がしなかったシンペン。
 
どのような動きをするのかと流れに乗せて泳がせてみる。
 
「フラフラ」という祇園がぴったりの泳ぎ方だ。
 
こんな動きなんだ、と感心していると、「バコッ」と水面炸裂。
 
何が起きたか理解できないまま、シーバスは反転しルアーを持ち去る。
 
食ってきた。信じられない思いでやり取りし、寄せようとする。
 
が、グッドコンディションかつ、川の流れが効き、予想以上の引きを見せる。
 
何とか浮かせ、取り込む。
 
上がったのは60cm、ヒラスズキのような体高のシーバス。

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グッドコンディションの一本
 
震える手でフックを外しリリースする。
 
...楽しい。
 
見れば、川の流れに逆らってイナッコが表層を泳いでいる。
 
ボイルもたまに出る。
 
巷で話題の「再現性」をキーワードに、同様のパターンで釣ることにする。
 
ダウンクロスにキャストし、ラインスラックを巻き取り、竿を立てる。
 
すると、川の流れに乗り、ルアーは勝手に泳いでくれる。
 
寄ってきた分だけ巻き取る、スローな釣り。
 
ギラっと銀色の魚体が見えた瞬間「バコッ」。
 
出た。こいつも引く。
 
足元の護岸基礎に向かって潜る。
 
全身でアドレナリンを感じながら、やり取り。
 
流れが強く、タモ入れにてこずるが、ルアーを丸呑みしているためばれる心配はない。
 
上がったのは、これまた腹いっぱいベイトを食べている60cm弱。
 

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あまりに太いので、アンバランスにさえ感じる。
 
まさか二投連続でヒットするとは思ってもいなかった。
 
トップの釣りといえば、メタルジグ早巻きのソウダか、ポッパーでのダツしかなかった。
 
バイトの瞬間が見られるトップのスペクタクルな釣りに、早くもはまってしまった。
 
もう一投。出た!!が、ミスバイト。
 
そのまま流すと、別のところから来た。
 
まるまる太ったフッコ。太りすぎて、頭でっかちに見える。
 

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その後も毎投何かしらの反応があるという、超高活性ぶり。
 
今度は、河口から海に注ぎ、川の本流が寄れるポイントへ。
 
バイトが出るイメージを頭に描き、出る、と確信したタイミングで
 
出た。反転しすごい走りを見せる。
 
流れも手伝い、糸をかなり出されたが、どうにか流れの効かない場所まで誘導し、寄せる。
 
タモ入れに成功し、抜き上げると、かなり重い。
 
でっぷりと太り、腹がはちきれんばかりの65up。
 

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サイズこそランカーにほど遠いが、先日釣った80cmと同じくらい楽しいファイトだった。
 
この後、日差しが出てきて食いが渋くなった。
 
それでも同じパターンで60upを追加した。

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Fミノーやワームでも試してみたが、バイトはない。
 
もう一匹、50前後を追加し、満足。
 
 
この日の釣りが僕の釣り人生の中で一番楽しかったと断言できる。
 
最近はメタルバイブを投げたおし、釣果が上がっていた。
 
それゆえ、工夫を忘れていた。
 
きっかけは偶然とはいえ、初めてのパターンでの釣りは本当に気持ちがいい。
 
固執しないことは、釣りにおいて大切なことだろう。
 
釣魚に固執しない、ポイントに固執しない、釣り方に固執しない。
 
釣りの楽しさを再認識した台風一過だった。