とある2年目の釣り備忘録

ホーム千葉→愛知。ソルトルアーメインで、ライトゲーム・シーバスをやります。たまに遠征記

台風後爆 1029

2週連続の台風の後、前回に引き続き爆釣、とはいかず、釣果自体は残念な結果となった。

 
 
2週連続で週末をつぶされ怒っている社会人も多いだろう。こういうことがあるたびに、社会人にとっての休日の持つ意味の大きさに愕然とする。
 
いち大学生としてはなんの影響もないのだが、いちアングラーとしてはこうも海を荒らされちゃたまったもんじゃあない。
 
先週こそ、台風により結果状況は好転したが、今回は悲惨だった。
 
悲惨とはいえ、いくつか明るい材料も見つかったのが救いだ。
 
 
台風といえば、ひとしきり暴風雨をもたらした後は、雲という雲を磁石のように吸い取って、台風一過の好天を置き土産に過ぎ去っていくものというのが相場だろう。
 
しかし今回のものはそう一筋縄ではいかなかった。
 
前夜~明け方に台風本体は通過したものの、翌朝になっても強い風が吹き、あろうことか木枯らし1号を置いていった。
 
 
おかげでいつものポイントは荒れに荒れ、釣りをするのすら困難。
 
そこで、先週の台風後パターンを再現すべく、河口に立ちシンペンを流してみる。
 
ベイトはイナッコ、たまに逃げ惑うような様子もあり、期待できた。
 
しかし、川の流れに載せてドリフトさせても、一向にシーバスからの反応はない。
 
前回はボイルが見られたものの、この日はついに一回のボイルも見ることはなかった。
 
渋いながらも試行錯誤し、水面直下でヒット。迫力あるバイトシーンこそ見られなかったものの、シーバスのヒットは嬉しい。
 
力強い引きを感じつつファイトしていると、何となく違和感。
 
足元まで来たところで、突然のフックアウト。
 
ここで、違和感の招待に気づく。
 
ドラグを緩めていなかった。なんという失態。
 
前回釣行のあとリールを洗う際、ドラグをギチギチに締めたままにしていたのだ。
 
これでは獲れる魚も獲れない。
 
気を取り直し、さらにキャストを続ける。
 
30分ほどしたとき、水面にシーバスが迫るのが見えた。
 
流しているルアーにバイトしてきた。
 
合わせる、が、ヒットしない。
 
あまりにもバイトシーンが丸見え過ぎて、焦ってしまった。
 
今日は集中できていないようだ。
 
嫌な流れを断ち切るべく、河口でキャストを続けるも、結局魚の反応はこれ以降なかった。
 
 
波が低くなっているのが見えたので、堤防に向かうことに。
 
相変わらず波風ともに強いが、何とか釣りができそう。
 
堤防の風裏側で、ぴちゃぴちゃと波紋が広がるのが見える。
 
どうやら、何かしらのベイトが入っているようだ。
 
そこに向かい、秘密兵器のコノシラスを投げ込む。
 
コノシロパターンを想定したこのルアーに、全身全霊を懸ける。
 
ベイトにアタる。コノシロのようだ。
 
これは期待できる、とじっくり誘うも、反応なし。
 
これまでの経験から(1か月ほどだが)、コノシロが接岸しているときは高確率でシーバスが付いている。
 
根気よくキャストしていると、沖目でボイル。
 
急いで移動し投げるが、ダメ。
 
タモを置いてきたため、元居た場所に戻る。
 
何の気なしに、テクトロしながら歩いていると、ピックアップ直後、
 
「バコン!!」と水面が炸裂。
 
あまりに唐突すぎて思考停止してしまったものの、もう一度堤防際にキャストしリトリーブ。
 
今度もピックアップ時、どこからともなく巨大なシーバスが現れ、コノシラスをぱくりと丸呑み。
 
僕が今まで見たどんなシーバスよりも断然デカかった。
 
アングラーならわかると思うが、水中で見る魚は釣り上げると思っていたより大きいもの。
 
合わせる。ノッた。と同時に、釣られたことに気づいたシーバスが、合わせて5回、首を振り抵抗する。
 
こんなにストロークの大きな首振りは初めてだ。
 
そして、下に向かって一気に走り出す。
 
こんなに強い引きは和歌山でサメを掛けたとき以来だ。
 
なぜかこの時少し遠くにあるタモを取りにいかないと、と考えていて、堤防上をタモに向かって歩こうとしていた。その瞬間ラインブレイク。
 
思わず天を仰ぐ。
 
また、今までで一番デカい魚を逃してしまった。
 
自分の行動の意味不明さに笑いがこみ上げる。
 
デカい魚が来ると、どうも冷静ではいられない。タモなんて、弱らせてから取りに行けばよいし、それがだめなら先端にいたアングラーさんに頼めばよかったのだ。
 
そもそも、タモは肌身離さず持ち歩くべきだろう。
 
そして、ドラグ調節。先ほどドラグの設定ミスで魚を逃がしたのに、それでもなおうまく調節できていなかった。
 
失敗から学ぶことは多い。それまでで一番デカい魚を掛けたとき、たいていはバラしてきた。
 
そして、2回目は獲ってきた。次来たら、必ず獲ってやろう。
 
様子を見ていたアングラーさんが「今のはデカかったね~~!」と。
 
デカかったです。
 
コノシラスにバイトしてきたこと。
 
そして、ランカーサイズのバイトの瞬間をこの目で見れたこと。
 
興奮が収まらず、ラインを組みなおして落ち着くが、風がますます強くなったので帰宅することにした。
 
釣りは自分の成長が見えるから面白い。