横浜ボートアジング 0815
東京ベイを臨む、アベレージ25upアジング
炎上系アングラーダイスケ氏に誘われ、かねてからTwitter上で交流のあった偉大な先輩アングラーお二人と初のボートアジングに挑戦することに。
No-Bite -東京湾奥シーバス/内房メバリング/鬼怒川スモール釣行ブログ-
お一人は僕が中学生の時から読んでいるブログの主。まさか会うことになるとは夢にも思わなかった。
僕がしたことあるのは外房や内房のシャローアジング。水深はせいぜい7-8m。
レンジはあるが、さしてシビアでないのも特徴だ。
一方のいわゆる横浜アジング、特にボートでのアジングでは、攻めるポイントは軒並み10m以深、中には20m近いポイントもあるとか。
僕にとって初めての横浜アジングである上になじみのないディープアジングと、不安要素満載だ。
挙句、この日は強烈な南風の吹くバッドコンディション。家から見える東京湾は台風時のようにうねり、白波が海面を飛び交っている。
風速は10m/sほどで、正直出船すら厳しいのではと半分あきらめていたが決行。
諸先輩方のアドバイスを受け、2gのJHを新調。ジグ単で使ったことのある最重量級JHだ。
お世話になったのはskyreadさん
船長さんはとても丁寧で優しく、外房アジングとの違いを明確にしながら横浜アジングのキモを教えて下さった。
重要なのはレンジ。外房アジングでいう「レンジ」は、相対的なものだと思っている。
「カウント10秒でアタッた」 これは、相対的なレンジであり、後付けのレンジ把握である。
アングラーによってレンジ表現の方法は変わるし、リグの重さによってもまたしかり。
一方魚探を搭載するボートでのアジングでは、「魚のいるレンジ」があらかじめわかっている。そこにリグを通してやることが肝要だ。
そのため、レンジは絶対的なものであり、先行する。
それにうまくアジャストするのがスタートラインだ。
このため、各人の相対的なカウント法を、絶対的な尺度=水深~mに置き換える作業が必要になる。
というわけで出船前にラインに目印をつけ、自分のリグが何カウントで何m沈むのか把握。それからの出船となった。
ここは奄美沖か、というくらいのうねりに閉口しつつ、幻想的な都会の夜景を傍目にポイントへ。
一か所目は水深12m。魚探にはボトム近辺に反応が出ている。
船長にお借りしたチタンティップのロッドを片手に、1.2gのJHを40秒ほどフリーフォール。
早速のアタリを出すのはフミ氏。いきなり良型を釣り上げる、さすがだ。
と、感覚の掴めないままシェイクしテンションフォールさせると、ついばむようなアタリが出たので合わせる。
乗った。最近は10㎝前後の豆味しか相手にしておらず、これがアジの引きなのかと困惑しながらタモ入れしてもらいランディング。
記念すべき初の横浜アジは27㎝の良型だった。
長さ以上に体高に驚かされた。見るからにおいしそうである。
と、よくわからぬまま船中2匹目を釣り上げ、ベテランたちを慌てさせるも、その後が続かない。
思えばリグがボトムまで届いていなかった。
慣れてくると、チタンティップの特長をはっきりと感じ取ることができた。
「チタンだと潮の流れがわかる」といった、正直胡散臭いと思っていたことが現実に起こっている。
リグを送り込んでいくと、ティップがほんのわずかに入り込み、手元に来る感覚が重くなる。
なるほどこれは、外房ではあまり必要ないかもしれない。
そのティップが入り込んだときが、「底潮」をつかんだ状態らしく、アジの多くはそこで待ち構えるらしい。
すると、当たるのだ。なんとなく感覚をつかんでくる。
抜き上げに躊躇しバラしたりするものの、それなりにコンスタントにキャッチ。
途中、いつも使っているソリッドティップに持ち替える。
先ほどまでチタンを使っていたおかげで、「底潮に入った」ことはかろうじて認識できるが、プレーンな状態では確かに難しいだろう。
ティップの変化にそれは現れず、シェイクした際の重さの違いによってのみ認識できる。
ボトムを取ることを意識してやると、ヒット。
自分のタックルでも3匹ほどキャッチできた。
工場やビルが彩るアーバンナイトビューを遠目に、手元の繊細な感覚に集中する釣りは極めて濃厚だった。
そのポイントで結局10匹手にすることができた。最大は28㎝だが、ほとんどがそのサイズ。
感覚がマヒしてしまう。
移動先でも1投目でヒットする、24㎝。しかし後が続かず、ガシラやエイに翻弄される始末。
風に苦戦しつつ、船内みなそれなりに釣れた。
わいわい楽しみながら都会の海に文字通り酔いしれる(ダイスケ氏死亡)、素晴らしい夜だった。