2017年総集編 前編
釣りにのめり込んだ2017年を振り返る。
2016年の9月よりスペインはバルセロナで留学生活を開始。
家は地中海から徒歩3分という好立地にあって、釣りをしない手はない。
事前の情報が全くない中、モバイルロッドとPE2号を巻いたリール、エギやルアーを手に、手探りの釣りが始まった。
毎日の日課だったバスケ
1月
せっかくなので、写真多めで振り返ろう。
地中海から昇る初日の出
アンダルシアでカッコつける
スペインでの暮らしにも慣れてきた頃。
いつかしてみたいと考えていたスペインでの釣りを、本格的に始めてみようと考えていた。
スペインで釣りをするには、ライセンスが必要。
釣り場に立つことのハードルが日本とはケタ違いで、資源保護や環境保全に対する考え方の先進性を感じた。
まずはこのハードルを乗り越えることから始めよう。
ということで、現地在住の方のブログを頼りに、どうにかバルセロナで釣りをするためのライセンスを取得。
地元の釣具屋に繰り出せば、置いてあるのは日本のメーカのものばかり。
日本の釣具業界の商品の素晴らしさを再確認。
得た情報をもとにすれば、現地でCalamarと呼ばれるイカや、Sepiaと呼ばれるコウイカが釣れる時期だというので、エギングを試してみることに。
半信半疑でエギをしゃくっていると、その言葉通り、ヤリイカのようなイカを手にすることができた。
キロオーバーのバルセロナ初イカ
ムンジュイック山に沈む、焼けるような夕日
もちろん頂きました
数は出ないものの、別の日にもゲット。
サイズダウン。抱卵していた雌でした。ゴメン
ヤリイカ系はゆっくりした誘いが良いと、帰国後に知ったのが残念だ。
卵も一緒に、バターで炒めて。
2月
スイスで大自然を満喫。
レマン湖かな
ツェルマット
スイスは、この後再び訪れるほど気に入った。
スペインに戻り、友人を案内。
サン・パウ病院とスペインらしい青空
スペインと日本の青空は、色が違う。スペインで一番気に入ったのはその天気だ。
約一年の生活で、結局傘を買うことは一度もなかった。
釣れない日が続く。
が、この夕日を見るだけで心は安らぐ。
3,4月
バルをはしごしたり...
カタルーニャ州議会をのぞいたり...
初めてのロンドン。思いのほかいい街だった
グーグルが勝手に加工してくれた一枚
再びのスイス。
釣りはどこ行った。
いや、釣りにたまに行くものの、釣れないのです。
圧倒的に釣り人が少なく、ましてやルアーを投げている人は皆無。
情報が手に入らず、なかなか苦戦を強いられていた。
今考えると、軽量ジグヘッドやマイクロワインドなら魚を釣ることができたと思う。
次行く機会があれば、ぜひ試してみよう。
5月
コンバー。バルセロナ初魚?
ハタの仲間で、こいつとは顔なじみになったが、スレてしまいその後なかなか釣ることができなかった。
ギンポの仲間。
深夜の散歩がてら。なんちゃらシーブリーム
群れでいるはずだが、1匹釣ると釣れなくなるスレやすいやつ。
20㎝程だが、なかなか引きが強く楽しませてくれる。
この魚もおそらくアジングの要領で狙えばもっと釣れるだろう。
30㎝ほど、グルーパー。きれいな魚だ。
いることにはいるのだが、パターンやメソッドを確立するに至らない。
コンバー。かわいいやつだ。
オニカサゴの仲間。おそらく毒持ちなので気を付ける。
この頃になると、ジギングに見切りをつけ、テトラでの穴釣りに精を出すようになるがなかなかうまくはいかない。
夏らしい海になってきた。
バラクーダやヒラアジが回るという情報もあったが、ジギングやミノーイングにはアタリがなかった。
6月
前から目をつけていた地中海はマジョルカ島への旅行。
ヨーロッパ随一のリゾート地で一人ロッドを振る東洋人。
オーネイトラス。
マジョルカ島はバルセロナとは自治体が異なるので、新たにライセンスを取得。
夜、現地人に聞いたポイントへ向かう。
突然の鋭いアタリに、強い引き。
2gのジグヘッドにワームで釣れたのは、良型のバラクーダ。80cmほどか。
留学中最大の大物
何が釣れるかわからない釣りは、面白いがなかなか忍耐力を要する。
奇跡的に30㎝ほどのアジも釣れた。
PE2号に20lbのリーダー、その先に2gのJHというちぐはぐなタックルで挑んでいた。
アジングタックルで狙えば、そこそこのサイズ・数が出るだろうなと感じた。
シーブリーム。小さいが数は釣れる。
オーネイトラス。
ペインテッド・コンバー。
ハタの仲間で、雌雄転換するらしい。
マジョルカの夕焼け
バルセロナに帰り、シーブリームを。
酔った若者たちに話しかけられ、ルアーを投げさせたところ、何も釣れなかったものの楽しんでくれたようだ。
その後は釣りどころではなく、けん玉をやらされたり、ドラえもんのアテレコ動画を見せられたりした。
カタルーニャツーリング
留学生活はあっという間で、6月は忙しく中々釣りに行くことができなかった。
地中海での釣りはポテンシャルこそ見せてくれたものの、自分のスキルのなさ、経験のなさにより思うような釣果を上げることはできなかった。
と同時に、太平洋に囲まれ、寒暖流がぶつかる日本の魚影の濃さを再確認することになった。
豊かな漁場を守るためのほんのわずかなモラルも身に着けることができた、と思う。