とある2年目の釣り備忘録

ホーム千葉→愛知。ソルトルアーメインで、ライトゲーム・シーバスをやります。たまに遠征記

奄美 ルアー釣行 最終日1218

有終の美を飾ることができた最終日

 

 最終日

この日は、名瀬にあるホテルから遅めのスタート。
 
以前コブシメを釣った名瀬の港から打つことにする。
 
しかし、ウミガメが悠々と泳ぐのみで、魚っ気はない。
 
 
奄美遠征3回目にして、分かったことがある。
 
・北部は南部に比べ魚影が薄い
 
南部の加計呂麻島との海峡は、フィールドの種類も豊富で、魚のストックが多い。
 
一方の北部は、雰囲気こそあるが、魚は多くないように思える。
 
・漁港は好ポイントになりにくい
 
ベイトの数がそもそも少なく、特段漁港が好ポイントになる条件が揃い辛い。
 
夜間灯りの点く漁港に限っては、例外だ。
 
海辺の光源が少ない奄美においては、魚たちの集会場となる。
 
 
漁港や河口をランガンするが、一つのバイトも得られることはできなかった。
 
ここで父がタイムアップ。一度空港へ向かう。
 
父と別れを告げる。僕に残された時間は、5時間強。
 
これから南部へ赴くことも考えたが、ほとんどが移動で終わってしまうので却下。
 
今回の釣行ではそれなりの釣果をすでに上げていたので、空港からあまり離れないポイントを回ることに。
 
この余裕が、結果として釣果を生むことになった。
 

 リーフエッジに立つ

大潮の干潮ということで、以前から気になっていた、空港近くのリーフへ向かうことに。
 
リーフの釣りは、南国でしか体験することのできない釣りの最たるもの。
 
最高のロケーションとシチュエーションの中でルアーを投げるだけでも心は晴れる。
 
まだ下げ止まりまで時間があり、リーフエッジは波をかぶり危険なため、イノー(潮溜まり)からチェックしていく。
 
ところどころぽっかりと深くなっているところにワームを落とし探るが、なかなか反応を得られない。
 
簡単に釣れると思っていたが、意外に難しい。
 
少し早いが見切りをつけ、最干潮時にリーフエッジに立てそうな場所を探すことに。
 
下見がてらポッパーを投げると、リーフの上でダツが出る。
 
早速の反応に期待を抱くが、潮通しがあまりよくないためか、その後の反応はない。
 
大きく移動し、リーフを500mほど歩く。
 
見慣れないクモヒトデやカラフルなスズメダイに癒されつつ、うまくリーフエッジに立てそうなポイントを発見。
 
エントリーの前に、波の周期や、高い波が入るタイミングを探る。
 
これは行けそうと改めて判断し、シーバスタックルに持ち替え、大きめのポッパーを投げる。
 
今回はあくまでライトゲームメインと考えていたので、20~30g前後のポッパーを持ち合わせていなかった。
 
シーバス用のガボッツに思いを託し、大きくスプラッシュを立てるようにする。
 
うねりの影響で、アクションをつけるのがなかなか難しい。
 
悪戦苦闘しつつ、投げ続ける。
 
すると、出た。が、乗らない。
 
心臓が一気に速くなり、アドレナリンが出る。
 
 
心を落ち着かせ、もう一度同じコースをトレースする。
 
すると、先ほどと同じタイミングで大きな水柱とともにヒット。
 
下にリーフが広がるピンでのヒット、下に潜られたらラインブレイクだろう。
 
鳴っていたドラグを締め、潜らせまいと抵抗。
 
ディアルーナが大きくしなり、魚の抵抗を受け流す。
 
強い引きで、ヒラアジ系と確信。無心でリールを巻き、足元まで寄せた。
 
鮮やかな青が目に入る。40㎝超のカスミアジだ。
 
足元にきて、最後の抵抗を見せる魚。
 
足元は、リーフがオーバーハングしていて、ネズレのリスクか大きい。
 
そこに潜る魚を見て、考えるより先に手が動いていた。
 
ベールを一瞬だけ起こし、テンションを抜く。すると、魚は頭の向きを変える。
 
ここぞとばかりに水面まで浮かせる。
 
フックは2本掛かっている。リーフの切れ目に誘導し、寄せる波に乗せてランディングに成功した。
 
 

 

1kgほど、2日目のカスミアジより少し大きい程度。
 

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リーフエッジで釣れる魚のサイズとしては決して大きくはない。むしろかなり小さいくらいだろう。
 
多くの人にとっては、取るに足らない魚。
 
それでも、自分で考え選んだポイントで、自分で考えてヒットに持ち込みランディングまで成功した1匹は、最高にうれしい。
 
誰もいないリーフで会心のガッツポーズを決める。
 
魚に感謝しつつ、リリース。静かに海へと帰っていった。
 
 
どこか浮ついた心を引き締め、今度はロンジンのジンペンを放る。
 
潜らせ、ヒラを打たせる。
 
すると、遠くでダツがジャンプをし、ルアーに気づく。
 
ジャンプを交えながら、猛スピードでルアーに迫る。
 
2度の派手なバイトでヒットしたが、すぐに外れてしまった。
 
ダツ、これも取るに足らない魚だが、大いに楽しませてくれる。
 
 
ここで、ブルースコードに変更し、まだ近くにいるであろうダツを狙う。
 
するとすぐさまジャンプ一番、ルアーに襲い掛かる。
 
今度はヒット。ダツってこんなに引くっけ?と思いながら、寄せる。
 
房総で釣れるものとは引き味が全然違う。
 
ダツはジャンプしながらあわよくば襲おうとしてくるので、早めにランディング。
 
80㎝を超える、なかなかのサイズのダツ。

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ダツというか、オキザヨリか。
 
ハリを外す手を噛もうとしてくる。本当に危険な奴だ。
 
ビビりながらもリリースし、さらに投げることに。
 
すると、すぐにヒット。まさかの2頭連続のダツだ。
 
これはこれで楽しい。
 
足元を悠然と泳ぐタマンや、ペンシルにヒットした良型アオリイカに圧倒されつつも納竿。
 
下げ止まりも過ぎ、潮位が上がり始める前にリーフを後にした。
 

 

 

 原点回帰

その後は、遠征記冒頭に書いたホテル裏のビーチへ。
 
上げの潮が流れいい雰囲気だったが反応はなかった。
 
沖ではマグロのような魚が跳ねているのを確認。
 
 
有終の美を飾ることができたと満足し、後片付けをしながら今回の遠征に思いを巡らせる。
 
前回よりも釣りのスキルは身についていたようだ。
 
それが釣果に結びついたのが素直にうれしい。
 

 そして

なんと、3月には早々と奄美に舞い戻ることに決めた。
 
3月は天候こそ春だが、海況は冬模様。
 
ベストシーズンではないが、大いに楽しみたい!
 
少し強いタックルと、膨張式ではなくベスト式のライフベストを持って。
 
次の目標は、カスミ50upだ。
 
少ないチャンスをものにしたい。
 
これにて、奄美遠征編は終了!!!