とある2年目の釣り備忘録

ホーム千葉→愛知。ソルトルアーメインで、ライトゲーム・シーバスをやります。たまに遠征記

投げ続けること 1021

青潮後、地元の海がどうなっているのか調査しに行った。

 

地元のイナダフィーバーの直後、青潮による劇的な幕切れ。

(イナダフィーバ―については以下の記事を) 

tsurigasukidesu.hatenadiary.jp

 

最高の状況というのは、そう長くは続かない。

 

齢22の若造が何を言うとおもうかもしれないが、これは事実だ。

 

事態を悪化させることは、好転させるよりもはるかに簡単なことなのだ。

 

というわけで、青潮+長雨による水温低下により、地元イナダは消え去ったかに思えた。

 

青潮とはつまり、酸欠状態・無酸素状態に陥るわけで、こうなると魚は酸素を求め去ってしまう。

 

湾奥全体の厳しい状況の中でも連れ続いていたポイントはいくつかあり、そのどれもが「比較的」酸素濃度が高い水域だったことを注記したい。

 

じゃあなんだってそのポイントに行かないんだ。と思われるかもしれないが、ぼくにとってチャリンコで行ける範囲外はすべて「遠征」となってしまう。

 

無政府主義者波に極端な思考だが、たとえ車で15分の場所でも、釣行の気軽さが桁違いになってしまうと感じる僕はそういう考えなのだ。

 

雨も助けて、重い腰がさらに重くなっていたこの1週間、地元に行き、潮色を見て、15分投げ帰る、という作業を繰り返した。

 

 

実は一日だけ、晴れた日に某 門橋下に行ったのだが、どうもあのポイントは苦手らしい。

 

バイクで行ったのでパックロッドだったのだが、手前の浅い敷石地帯しか攻めることができず、あえなく撤退。

 

 

というわけで、他場所に浮気するのはやめ、台風前の調査と銘打って地元に出撃。

 

とはいっても朝からの大雨のなか出撃する気は起きず、昼すぎから上げ潮を狙って家を出る。

 

潮色は...若干青い?乳白色とまではいかないまでも、あまりいい雰囲気の潮には見えなかった。

 

堤防際には苦しそうに口をパクパクさせるコノシロが見えた。

 

「こりゃ今日もダメか」なんて先端に向かい歩いていると、背後から人の気配。

 

正直なところ先端に入りたかったので、気づかぬふりして歩く、が彼は速い。

 

足音から「先端で釣る」という確固たる意志を感じ取りながら、すでに圧倒される僕。

 

こりゃダメだとあきらめかけていると、「こんにちはー」とあいさつ。

 

「ツレが朝釣れたらしく、いてもたっても入れず来ちゃいましたw」と気さくな彼。

 

「どうしても釣りたいんで先端いいですか」と言われた。

 

ここまで清々しく言われては「ダメです」なんて言えたものじゃない。地元だし、いつでも来れるのだ。

 

「いいですよ!」と快諾し、それぞれ投げ始める。

 

しばらくし、お兄さんにセイゴがヒット。

 

すごく楽しそうに釣りをするので、こっちまで気持ちよくなる。

 

 

しかし、後が続かない。

 

1時間ほど、お兄さんと情報交換しながら投げ続ける。

 

彼の友人が釣ったポイントは、ここから遠くない場所だが、状況がずいぶん違うようだ。

 

いつしか雨も強くなり、モチベーションがそがれてきた。

 

堤防沿いにテクトロして、折り返したところ、アングラーさんのロッドがしなっている。

 

どうやらヒットしたようだ。

 

念願のイナダを釣り上げた彼は、またも幸せそうだ。

 

時合突入かと思われたが、後が続かない。

 

沖では巨大な鳥山ができているが、堤防際にベイトっ気はない。

 

お兄さんは時間が来たらしく、「ありがとうございました!」と言いながら帰っていく。

 

いい人だな、と思いながら投げ続ける。

 

 

後から来たアングラーさんも「隣で投げていいですか」と挨拶してくれた。

 

その人とも情報交換しながら投げる。

 

その人は湾奥イナダを追っているらしく、いまだ出会えていないとのこと。

 

魚釣りにはつきものな、「昨日まではよかったんだけど...」にことごとく当たっているらしい。

 

残念ながらここも芳しくない旨を伝えながら投げていると、足元で自分にヒット。

 

首の振りからイナダと確信、久々のイナダはよく引いて楽しい。

 

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(ブレ、ごめんなさい。ケータイカメラの調子が悪いのです)

 

上がったのは50cm近いイナダ。丸々していて旨そうだ。

 

ただこの日はなぜか魚をさばく気力がなかったし、ストリンガーもクーラーボックスもない。

 

対してお兄さんはクーラーやナイフも持っている。

 

となれば答えは明白で、おにいさんにあげることにした。喜んでくれたようで良かった。

 

この時すでに2時間以上投げていた。いつもなら見切りをつけて帰っているところだが、投げ続けるという当たり前の行動が結果を生んだ。

 

さらに二人で投げ続けるが、全くアタリがない。

 

暗くなる間際、堤防際でナブラが起きたが、ヒットしたのは40くらいのセイゴ。

 

当然のようにバラした自分に落胆しつつ、お兄さんとの再会を誓い、帰路に就いたのだった。