湾奥イナダ 1012
今日はトラブルに見舞われながらも、久々のイナダをキャッチすることができた。
※この記事は10/12に書いたものです。
今日から敬体やめる。
起床
今日も4時半に起床。釣りに行かず二度寝してしまおうかと葛藤したが、なんとかベッドから這い出すことに成功。
今日はバイクで行こう。夜明け前の冷えた空気が心地よく、眠気が覚める。
堤防に着くと先行者がいたので挨拶をして隣で撃たせてもらうことに。
到着時は暗くて気づかなかったが、何回か会ったことのあるアングラーさんだった。
「先週も会ったよね!」覚えていてくれたみたいだ。
その人はいつも良い型のシーバスをサクッと釣り上げるイメージ。
すると案の定、僕には全くアタリがないまま、彼が大きなシーバスを掛けた。
タモ入れを手伝い、堤防に引き上げる。
たらふくベイトを食べたであろうグッドコンディションの1匹、75cm。
「先端で打っていいよ」と言ってくれたので、甘えさせてもらう。
キャスト時、振り抜きでディップを堤防に当ててしまった。なんという失態。
確認した感じ問題なかったので(この後問題となるのだが)、キャストを続ける。
すると、投げた瞬間に高切れのように、PE本線から切れてしまう。
「テンションかけすぎたかな」と落胆しながら、ラインシステムを組み直す。
気を取り直し、投げようとしたところ、ルアーが持ち上がらない。またPE本線から切れている。
状況が呑み込めないまままたラインシステムを作り、キャスト。
その次の一投でまたもやルアーをロストしてしまった。
あまりに不可解な状況にいらだちすら覚えたが、もう一度入念にロッドをチェックすることにした。
すると、ディップのガイドの外側が薄く剥離していた。
キャスト時、そこでPEラインが摩耗し切れていたようだ。
自分の情けなさに絶望し、これ以上の釣りは無理と判断、挨拶を済ませとぼとぼと帰宅したのだった。
当時は時合が来たか、と慌てて準備したが、冷静に振り返ればロッドが原因なのは明白だった。反省だ。
再出陣
しかし、このままじゃいられない、ということで朝飯を済ませ、ロッドを交換しもう一度出陣することにした。
8時過ぎに堤防に着くと、おっちゃんが「5本くらい上がってるよ」と言ってきた。
先端を見れば、先ほどのアングラーさんが片付けをしている。
「どうですか~」「今イナダが2本釣れたよ」とのやり取りののち、メタルバイブをセット。
一投目、中層を早巻きしてくると、ガッとヒット。
首を振る感触から、イナダと確信。
堤防際に寄せると、イナダの特性なのだろうか、激しく抵抗する。
堤防の基礎部分に入り込もうとするので、腕を目一杯伸ばし、させない。
アルテグラのドラグ音が気持ちよく響くが、そんな悠長なことは言ってられない。
アングラーさんにタモ入れしてもらい、無事キャッチ。
45cm程の丸々と太ったイナダだ。
昨今のベイトの寄りを見れば頷けるハナシ。
サイズ以上の引き味と重量感を味合わせてくれた。
根元にいたおっちゃんにあげようかと思案したが、気づいていない様子なのでリリース。
アングラーさんと少し雑談したのち、先端から沖向きにキャストすると、またもやヒット。
おっちゃんに向け手を上げると急いで駆けつけてくれた。
急かす意図は無かったのでなんだか申し訳ないが、タモ入れを手伝ってくれた。
無事キャッチ、先程よりもより大きく太った49cm。
「ありがとうございました。これ要ります?」と言うと、目を輝かせ持っていった。
しばらくキャストしていると、おっちゃんがイケス?を持ってきて、言う。
「ここに置いとけば兄ちゃんも持って帰れるでしょ」
なんて優しいおっちゃんだろう。
釣れよというプレッシャーを背中に受けつつキャストしていると、ヒット。
エラ洗い。シーバスだ。しかも良型。
足下で無念のフックアウト。
おっちゃんに見られながら、次いでイナダもバラす。
しばらくアタリが遠のいたが、沖で群れで浮いていた鳥が騒がしくなってきた。
沖で群れで休んでいた黒い鳥と、カモメが合流して、あたりはあっという間に巨大な鳥山に覆われる。
ハイシーズンの館山などで発生する鳥山とは、文字通り次元の違う規模のもの。
上から下から追われたコノシロやイナッコ(と言っても20㎝程)が、逃げ場を失い、水面から飛び出す。
「シャーっ」という音とともに、まるでジャグジーが突然沸いたかのようなナブラ。
おっちゃんも「こんなの生きてきて初めて見た!!!」と大興奮の様子。
あらゆるルアーを投げるが、なかなか食わない。きっとフィッシュイーターが下にいるはずだ。
メタルジグ・メタルバイブの早巻きに見切りをつけ、ミノーで長い時間ゆっくり見せることにした。
このころになると、堤防間際まで鳥山が寄ってきて、僕は恐怖すら覚えたものだ。
ボイルが発生。すぐに近くにミノーを投げ込む。
ゆっくりと、表層をトゥイッチを交えながら引いてくる。
「バコッ!!!」食った。そのままの勢いで走り始める。
青物特有の首振りをいなしながら、ランディング。
アドレナリンが出て、最高に楽しい。
おっちゃんとともにはしゃぐ。さあ、次だ。
同じくミノーをじっくり見せ、弱ったイワシをイミテートする。
またヒットしたが、合わせた途端切れてしまった。痛恨のミスだ。
スナップとの結束部から切れていた。
青物とのファイトのあと、リーダーに傷が入ることがよくある。
チェックせず、投げてしまった。興奮しすぎた。
地元の釣り友達に連絡しつつ、投げる。
ヒット。今度は、首振りを見せないので、シーバス。しかも結構いいサイズだ。
またバラシ...そろそろ上達しようか。
それからヒットが遠のき、友達が到着。
鳥も数えきれないほどいたのが、大半がどこかへ飛び立っていってしまった。
とはいえ今度は、魚によるボイルが発見しやすくなり、むしろ釣り人にとっては好都合だ。
散発するボイルを見つけ、打っていく。
友人は最初バラシ、悔しがっていたが、湾奥初イナダを無事ゲット。
ライトタックルを持ってきていたようで、スリリングなファイトを堪能していたようだ。
ボイルも減ってきたので、メタルバイブに変更。着水後カウントダウンして、表層より少し下のレンジを引いてくる。
早巻きで反応がある。イナダだ。
その後は、5分に1匹くらいのペースで12時ごろまで釣れつづいた。
豊かな海がもたらしたこの環境を目一杯堪能させてもらい、納竿。
おっちゃんはサンタクロースのように、シーバス・イナダを担ぎ、満足げに帰っていく。
僕も、重すぎるストリンガーを引き上げ、2匹だけ持ち帰ることにした。
湾奥×青物
東京湾の最深部であんな光景が見られるなんて、本当に幸運だと思った。
2,3年に一度聞く話ではあったが、自らその光景を目の当たりにすると、喜びと同時にある種の戸惑いを覚えてしまう。
「湾奥×青物」という、絶対に交わることのないだろう二つの言葉が出会うとき、釣り人の興奮は頂点に達する。
湾奥青物には、メジャーポイントで釣るのとは違う魅力が絶対にある。
再びの邂逅を願い、釣り場を後にした。
50近くwww pic.twitter.com/O12SkZv4Xj
— イガネエ (@igrs__official) 2017年10月12日